障害者雇用の履歴書の書き方|基本から書く際のポイントまで解説

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障害者雇用の履歴書は、経歴だけでなく障害特性や必要な配慮をわかりやすく伝えることが重要です。何をどこまで書けばよいのか、一般応募との違いに悩む方も多いのではないでしょうか。採用担当者が入社後の働き方を具体的にイメージできる内容にすることがポイントです。

今回は、障害者雇用の履歴書の基本項目から、書く際の注意点や押さえるべきポイントまで解説します。

障害者雇用の履歴書で記載する項目

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まずは、履歴書の各記載項目とその内容を解説します。

なお、障害者雇用の履歴書は、内容の正確さだけでなく「読みやすさ」も重要です。特にデスクワーク志望の場合は、パソコンで作成すると修正がしやすく、身体的負担の軽減やPCスキルのアピールにもつながります。

フォントは明朝体やゴシック体など標準的なものを選び、サイズは10.5~12ポイント程度で統一すると整った印象を与えます。

基本情報

日付は作成日ではなく提出日を記入し、西暦か和暦かは全体で統一します。

写真は3か月以内に撮影したスーツ着用のものを使用し、自撮りは避けましょう。清潔感が第一印象を左右します。

連絡先は固定電話と携帯電話があれば両方記載し、メールはPC用アドレスを使用します。ビジネスに適したアカウント名にすることも大切です。

学歴・職歴

学校名や会社名は正式名称で記載します。「高等学校」「株式会社」と省略せずに書きましょう。

社会保険加入歴がある職歴は原則すべて記載します。職歴が少ない場合も、アルバイトやボランティア経験をアピール材料にできます。

障害者雇用枠では、就労移行支援や職業訓練の利用歴も職歴欄に記載することで、ブランク期間の活動を説明できます。退職理由は「一身上の都合」が基本ですが、契約満了など納得感のある理由は具体的に書いて問題ありません。

免許・資格

資格は業務との関連性が高いものを優先して記載します。

取得順ではなく、応募職種に役立つ資格や難易度の高いものを上に書きましょう。勉強中の資格があれば「〇月取得予定」などと記載すると向上心を示せます。特にない場合も空欄にせず「特になし」と明記します。

志望動機・自己PR

志望動機は企業理念や事業内容に触れ、自身の経験をどう活かせるかを具体的に書きます。

自己PRでは否定的な表現を避け、「配慮があれば〇〇で貢献できる」と前向きに伝えましょう。数値や具体的なエピソードを用いると説得力が増します。苦手な点も、メモやツール活用などの工夫とセットで示すことで、自己管理能力をアピールできます。

障害者雇用の履歴書で書いておきたい内容

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障害者雇用の履歴書では、企業が入社後の環境整備や業務配慮を検討するための情報が特に重要です。一般的な履歴書には専用の記入欄がないことも多いため、「備考欄(本人希望記入欄)」を活用するか、別紙としてまとめて提出するのが一般的です。

採用担当者が具体的に働く姿をイメージできるよう、以下の項目を簡潔かつ正確に記載しましょう。

手帳の種類・等級

企業が法定雇用率の対象となるかを確認し、配慮の程度を判断するために必要な情報です。

正確な記載

「身体障害者手帳〇級」「精神障害者保健福祉手帳〇級」「療育手帳(地域ごとの名称)」など、種類と等級を正確に記載します。あわせて取得年月日も明記すると、情報の信頼性が高まります。略称や曖昧な表現は避けましょう。

障害の特性

診断名だけでなく、仕事や生活にどのような影響があるかを具体的に伝えることが重要です。

専門用語を避ける

医療用語や診断名のみでは、採用担当者に十分伝わらない場合があります。「聴覚情報処理障害」と書くだけでなく、「口頭での指示を一度に聞き取ることが難しい」といった平易な表現に置き換えましょう。

具体的・客観的に書く

「コミュニケーションが苦手」など抽象的な表現は避け、「複数の指示を同時に受けると混乱しやすい」「大きな音で集中力が低下する」など、業務上の困りごとを具体的に記載します。感情的な言葉ではなく、客観的事実として整理することが大切です。

通院状況

企業がシフトや業務分担を検討するために必要な情報です。

頻度とタイミング

「月1回、平日午後に通院」「3か月に1回、定期検診あり」など、具体的な頻度と時間帯を記載します。曖昧な表現は避けましょう。

業務への影響範囲

病名や治療の詳細まで書く必要はありませんが、急な体調変化で受診する可能性がある場合は、その旨を記載すると理解が得られやすくなります。

職場で必要な配慮

配慮によって業務貢献が可能になることをセットで伝えることが重要です。

具体的かつ簡潔に書く

「メールでの指示を希望」「車椅子対応のデスク環境が必要」「1時間に1回、10分の小休憩が必要」など、企業が判断しやすい内容にまとめます。

「特になし」は避ける

配慮事項が少ない場合でも「特になし」とだけ書くのは避けましょう。「現在は服薬により安定しているが、体調不良時は早めに相談したい」といった姿勢を示すことが大切です。

特性や症状に対して自身で行っている対策

自ら工夫している姿勢は高評価につながります。

配慮とセットで伝える

「自分で〇〇の対策を行っているが、難しい部分については配慮をお願いしたい」という構成にすると、主体性が伝わります。

具体的な工夫を示す

「メモやチェックリストで業務漏れを防止」「タイマーで作業時間を区切る」「音声読み上げソフトを活用」など、具体的なツールや習慣を示すことで、課題解決能力と就労意欲を効果的にアピールできます。

障害者雇用で履歴書を書く際のポイント

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障害者雇用の履歴書では、「入社後にどのように働けるのか」を具体的に伝えることが重要です。採用担当者が安心して採用を判断できるよう、わかりやすさと客観性を意識して作成しましょう。

ここでは、作成時に押さえておきたいポイントを解説します。

具体的に書く

抽象的な表現は避け、入社後の働き方を鮮明にイメージできる内容にすることが大切です。

例えば「仕事が大変です」といった感情的な言葉ではなく、「複数の業務を同時に依頼されると優先順位の判断に時間がかかる」といった具体的な状況を説明します。困りごとは事実に基づいて整理し、どのような場面で発生するのかを明確にしましょう。

また、自己PRでは「頑張りました」といった曖昧な表現ではなく、「ミス率を5%削減した」「月間データ分析の時間を30%短縮した」など、数値やエピソードを用いると説得力が高まります。具体性は、そのまま信頼感につながります。

完璧を目指さない

履歴書はあくまで面接に進むための書類にすぎません。完璧な文章を目指して何度も書き直し、応募のタイミングを逃してしまっては本末転倒です。

配慮事項やブランク期間の詳細など、すべてを紙面で説明しきる必要はありません。履歴書では要点を簡潔にまとめ、詳しい説明は面接で補足する前提で準備しておきましょう。面接で直接伝えることで、誠実さや人柄もあわせて伝えられます。

第三者からのフィードバックをもらう

履歴書は第三者に確認してもらうことをおすすめします。

自分では気づきにくい誤字脱字や、伝わりにくい表現を修正できます。家族や友人に読んでもらい、独りよがりな内容になっていないか確認してもらうのも有効です。

さらに、ハローワークや就労移行支援事業所のスタッフ、転職エージェントなどの専門家に相談すれば、障害特性の伝え方や配慮事項の書き方について具体的な助言を受けられます。自己認識と企業からの見え方のギャップを埋めることで、より実践的な履歴書に仕上がります。

まとめ

障害者雇用の履歴書では、正確さと具体性を意識し、特性や配慮事項を簡潔に伝えることが大切です。自己管理の工夫や貢献できる点を示すことで、企業に安心感と意欲を伝えられます。第三者の助言も活用しながら、入社後の働く姿が伝わる履歴書に仕上げていきましょう。

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