就活する障害者におすすめの資格15選|資格取得をサポートする支援機関も紹介

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障害者雇用での就職活動では、資格がスキルや意欲を客観的に示す大きな武器になります。実務経験が少なくても、資格があれば一定の能力を証明でき、応募できる求人の幅も広がります。どの資格を選ぶべきか迷う方も多いでしょう。

今回は、就活する障害者におすすめの資格15選と、取得をサポートする支援機関について解説します。

障害者雇用で資格を取得するメリット

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障害者雇用での就職活動において、資格の取得は大きな武器になります。実務経験が少ない場合でも、資格は能力や意欲を客観的に示せる材料です。ここでは、資格取得がもたらす具体的なメリットを解説します。

スキルを客観的に証明できる

企業は、応募者が「何ができるのか」「どの程度のスキルを持っているのか」を客観的に判断する必要があります。しかし、口頭で「できます」と伝えるだけでは、十分な根拠として受け取られにくい場合もあります。

その点、資格があれば、一定水準の知識や技能を身に付けていることの証拠になります。例えば、パソコン資格や簿記資格などは、基礎的な実務能力を示す指標として評価されやすいものです。

その結果、即戦力としての期待を持たれやすくなり、書類選考や面接でプラスに働く可能性があります。

働く姿勢や人柄を示せる

資格取得の過程そのものも、評価の対象になります。

資格を取得するためには、目標を設定し、計画的に学習を継続する必要があります。その実績は、「勤勉さ」「計画性」「やり抜く力」があることの証明になります。

障害者雇用では「安定して働けるかどうか」が重視されるため、継続的に努力できる姿勢は大きなアピールポイントです。

また、未経験分野であっても資格を取得していれば、「学ぶ意欲がある」「成長のポテンシャルがある」と前向きに評価されやすく、採用の可能性が広がります。

就職の選択肢を広げられる

資格は応募できる求人の幅を広げる効果もあります。

「経験者のみ」と記載された求人でも、関連資格を持っていることで未経験から挑戦できるケースがあります。

さらに、パソコンスキルやWeb、IT系資格を取得していれば、在宅勤務や時短勤務など柔軟な働き方を選びやすくなります。身体的・精神的負担を抑えた働き方を実現しやすくなる点は大きな利点です。

自分の得意分野や特性に合った資格を選ぶことで、入社後のミスマッチを防ぎ、適切な配属を検討してもらいやすくなります。

自信と安心感を得られる

資格を取得することは、自分の努力や成長を形として確認できる機会になります。特に、これまで仕事で不安を感じてきた方にとっては、「できることがある」と実感できることが大きな自信につながります。

また、資格という客観的な裏付けがあることで、「自分には強みがある」と前向きに考えやすくなり、就職活動や面接にも落ち着いて臨みやすくなります。

さらに、資格取得に向けて計画的に学習する経験は、自己管理や継続力の向上にもつながります。こうした積み重ねは、働き続ける上での安心感にもなります。

障害者雇用で役立つ資格15選

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障害者雇用での就職を目指す際、職種に合った資格を持つことで採用の可能性が大きく広がります。ここでは、職種別に役立つ資格を紹介します。自分の特性や目指す働き方に合わせて選ぶことが大切です。

事務系

事務職は障害者雇用で求人数が多く、パソコンや実務スキルを証明できる資格が有利です。

MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)

WordやExcelなどの操作スキルを証明する国際資格です。事務職では必須ツールのため、即戦力として評価されやすい資格です。

日商簿記検定

経理・財務の知識を証明する資格です。3級は基礎レベル、2級は企業全体の財務を理解するレベルとされ、経理補助や総務職での評価につながります。

日商PC検定

ビジネス文書の作成やデータ活用など、実務に直結するITスキルを証明できる資格です。事務職への就職・転職で即戦力としてアピールできます。

秘書技能検定

ビジネスマナーや電話応対、文書作成などの能力を証明できる資格です。一般事務や受付、サポート職でも評価されやすい資格です。

医療事務・調剤事務

病院や薬局での受付・会計業務に活かせる資格です。医療機関は全国に多く、安定した需要があるため就職先を見つけやすい点が魅力です。

TOEIC

英語の読み書き・リスニング能力をスコアで示せる資格です。外資系企業や貿易事務など、英語を使う職場で強みとしてアピールできます。

IT系

IT分野は専門性が高く、在宅勤務につながりやすい点が魅力です。

ITパスポート

ITの基礎知識を幅広く証明できる国家資格です。専門職だけでなく、一般事務においてもITリテラシーの証明として評価される場面が増えています。

基本情報技術者試験

ITエンジニアの登竜門とされる国家資格です。プログラミングやシステム開発に関する体系的な知識を持つことを証明でき、IT職種への転職に有利です。

Webデザイン系資格

ウェブデザイン技能検定やIllustrator・Photoshopのスキルは、Web制作職で有効です。資格取得とあわせてポートフォリオを準備すると、より説得力が増します。

スペシャリスト系資格

ネットワークやデータベースなどの高度な専門知識を証明できる資格です。IT専門職を目指す方にとって、技術力を客観的に示す手段として有効です。

医療・福祉系

支援職として働きたい方や安定した専門職を目指す方に適しています。

社会福祉士・精神保健福祉士

相談援助の専門知識を証明する国家資格です。医療・福祉分野での需要が高く、支援機関や病院などで活躍できるフィールドが広がっています。

介護福祉士

介護の専門職として働くための国家資格です。高齢化社会を背景に需要が高く、資格取得によって待遇や職域の幅が広がります。

介護職員初任者研修

介護職の入門資格として位置づけられており、未経験からでも取得を目指しやすい資格です。介護福祉士へのステップアップにもつながります。

公認心理師・臨床発達心理士

心理的支援を行う専門資格で、公認心理師は国家資格です。医療・教育・福祉など幅広い分野で活躍でき、専門性の高い職種を目指す方に適しています。

産業カウンセラー

職場のメンタルヘルスやキャリア支援に関わる民間資格です。企業内の相談窓口や支援機関での活躍が期待でき、対人支援に関心がある方に向いています。

障害者雇用で資格取得を目指す方が利用できる支援機関

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障害者雇用を目指して資格取得を検討する際、独学では不安がある方や、できるだけ費用を抑えたい方も多いでしょう。そのような場合、公的な支援機関を活用することで、専門的な訓練や就職支援を受けながらスキルアップを目指せます。ここでは代表的な機関を紹介します。

障害者職業能力開発校

国や都道府県が設置・運営する公共施設で、障害のある方が就労に必要な技能を身に付けることを目的としています。

授業料は原則無料で、テキスト代などは自己負担となる場合があります。パソコン操作や簿記、ビジネスマナー、ものづくり分野など幅広いコースがあり、ITパスポートやコンピュータサービス技能評価試験(CS試験)などの資格取得を目指せます。

利用するには、最寄りのハローワークで相談し、選考を受ける必要があります。

就労移行支援事業所

障害者総合支援法(正式法令名:障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律)に基づく福祉サービスで、65歳未満の一般就労等を目指す方が対象です。

通所しながらビジネスマナーやパソコンスキルを学べるほか、事業所によっては資格取得費用の助成や教材の提供を行っています。ITやWeb制作など特定分野に特化したコースを持つ事業所もあり、専門資格の取得を目指すことも可能です。

利用には自治体の障害福祉窓口への相談や、事業所の見学が必要です。

ハロートレーニング(公的職業訓練)

ハローワークが実施する職業訓練の総称です。

障害特性に配慮した多様なコースが用意されており、スキル習得だけでなく、修了後の就職支援まで一体的に行われます。費用負担が少ない点も魅力です。

利用方法はハローワーク窓口での相談が基本となります。

職業リハビリテーションセンター

国が設置する広域的な職業リハビリテーション施設です。

CADや機械設計、Webサイト構築、システム開発など、より専門的な分野の訓練を無料で受けられます。専門職としての就労や高度資格取得を目指す方に適した環境です。

ハローワークや地域障害者職業センター経由での利用が一般的です。

まとめ

資格はスキルの証明だけでなく、努力や継続力を示す材料にもなります。自分の特性や目指す職種に合った資格を選ぶことで、就職の可能性は大きく広がります。公的な支援機関も活用しながら、計画的にスキルアップを目指していきましょう。

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