障害者雇用めぐるファームでは、日々働いている障害者の好きなこと・興味のあるものは人それぞれで
細かい液肥の計量や移植が得意な方もいれば、栽培環境の実験が好きな方、読書で知識を得ている方など
多様な得意分野を持っていらっしゃいます。そんな得意分野を表現できる場もめぐるファームでは様々あります。
今回ご紹介するのは、そんな数ある表現の中で当社「障害者雇用めぐるファーム」のイメージを希望する方々に書いていただいたパラアートです。
パラアートを書いてもらうこととなった経緯
障害者雇用めぐるファームは、障害者へ働きがいをもって働いていただくことに加え、地域に根ざした運営を行うことも1つのミッションとしています。
ビニールハウスが立っているだけの農園に彩りを加え、地域住民の方にもどのような場所か分かってもらいやすくするために看板のようなものを作ろうという話になったのがきっかけです。
障害者が表現する障害者雇用めぐるファーム
中には個人で売れるほどの画力を持った方もいらっしゃり、その絵に込められたエネルギーはプロ顔負け、圧巻のものでした。
一方で、色使いがとても鮮やかで印象深い方もいれば、文字を用紙に目いっぱい入れて、めぐるファームを表現してくれている方もいらっしゃいました。
表現内容などを指定していないので、本当に多種多様な表現方法があるんだな、と我ながら勉強になりました。
障害者の方々にとってのコミュニケーション
絵を描くことは、コミュニケーション手段のひとつです。普段伝えられないことが絵を描くことであれば伝えられる、といったことも人によってはあります。めぐるファームで働いていただいている障害者の中には、漫画を模写することが好きなので、他の障害者の好きなキャラクターを聞き、それぞれの名札に書いてくださる方もいます。また、クラッシック音楽をかけて、作業の中でも安らいだ気分で仕事ができるようにしていただいたり、休憩時間に隣の方と談笑するのが大好きな方もいらっしゃいます。コミュニケーションの手段として、それぞれお好きなことを、出来るだけかなえてあげたい、そんな想いもめぐるファームにはあります。
働きがいをもってはたらく
障害者も、管理者も私たち農園スタッフも、目指すところは同じです。働きがいをもって働き、労働で社会の課題を解決したい。社会のさまざまなものとつながりたい。苦手なこともあるけれど、価値を生み出すためにできることは人それぞれ必ずある。そんなことをこのパラアート達は私たちに教えてくれています。このパラアートの中には、日々働く障害者をサポートする管理者にも一部ご参加いただきました。ご協力くださった方、応援してくださっためぐるファーム内の皆様全員に改めて感謝したいと思います。
障害者雇用めぐるファームの挑戦
今回ご紹介した障害者の表現力、いかがでしたでしょうか。
障害者雇用めぐるファームでは、こうしたイベントのほかに、障害者に安心して働いていただけるよう、定期的な面談も継続しています。また、農園アドバイザーに定期的に訪問してもらい、セミナー講習会を開催し、農作業面でもスキルアップしていただいています。
こうした環境のもと、障害者が働きがいをもって働ける社会の実現、企業と農業を通じた様々な環境を循環を目指し、障害者雇用めぐるファームの挑戦はこれからも続いていきます。